いつの間にか追うようになった、戸惑うようなあなたの背中。
くだらない話題にもずっと耳を傾けてくれるきみ。
気付くといつも何かに戸惑うように、そっと肩を揺らせていた。
それでも顔には決してそんなの出さない。
そんな君の背中が痛々しくて、切なくてどうしようもなかった。
気付いていたかな?
僕と話しているときのきみよりも、独りでいる君のほうがずっと楽しそうに見えていたって。
僕はそんなきみに少しずつ惹かれていった。
少しずつ君の姿を追うようになっていった。
少しずつきみと過ごす時間が増えていった。
僕自信、君に惹かれているって気付いたのはいつのことだったろう……。
なんできみに惹かれたのか、なんで君を追ったのか、今でもまるでわからない。
もうそんな君に会うことはないだろう。
あの頃からすでに永い時間が流れ、気が付いたときにはもう大人になっていた。
もう戻れないとわかっているのに、きみの影を追っていた。
ずっとずっと、ずっと……。
影はいつの間にか夕日を浴びた時のきみのように大きくなっていた。
そして僕から離れていった。
君の影を追って、僕の影も離れていった。
きみの住む僕の知らない町へ……。
ううん、そうじゃない。
僕はこれから追いかけるよ。
どっかに置いてきた僕たちの思い出と一緒に。
影じゃなくて、君自身を。
遅れているぶん走って走って、走って行くよ。
だから……、どうか待っていて欲しい。
どれだけの時間がかかるかはわからないけど、必ず追い付くさ。
とまどいは僕の中にあったから。
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