2008年5月26日月曜日

彼方の旅支度

最期の時がやってくる
足音を忍ばせつつやってくる
気がついた時にはもう遅い
そこに僕はもういない

そんなに身体を揺らさないでくれ
そんなに胸を濡らさないでくれ
僕の意識はもうソコにはないから
月並みな言葉しか思い付かない
気休め程度の笑顔しか浮かべられない
でも、気付いてほしい
僕が笑っていることを
僕が投げ掛けたたった一言を
『ありがとう』
君の頬を伝った涙は僕がそっと持ち去ろう
君が悲しみに暮れないように
僕は僕を連れ出して、旅に出よう

君は君の旅に出る
その日はいつかやってくるだろう
気付いたときには旅立ちの時
僕はキミを見送ろう
だから僕は先に行くよ
長い旅路のどこかでまた逢うこともあるだろう
永い旅の向こう側でまた巡り会えますように
だから笑って欲しい
もう時間は過ぎている
『さようなら』
僕の胸に落ちた君の吐息はそっと君に返そう
僕のいた証として
君と一緒に居たかった

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