最期の時がやってくる
足音を忍ばせつつやってくる
気がついた時にはもう遅い
そこに僕はもういない
そんなに身体を揺らさないでくれ
そんなに胸を濡らさないでくれ
僕の意識はもうソコにはないから
月並みな言葉しか思い付かない
気休め程度の笑顔しか浮かべられない
でも、気付いてほしい
僕が笑っていることを
僕が投げ掛けたたった一言を
『ありがとう』
君の頬を伝った涙は僕がそっと持ち去ろう
君が悲しみに暮れないように
僕は僕を連れ出して、旅に出よう
君は君の旅に出る
その日はいつかやってくるだろう
気付いたときには旅立ちの時
僕はキミを見送ろう
だから僕は先に行くよ
長い旅路のどこかでまた逢うこともあるだろう
永い旅の向こう側でまた巡り会えますように
だから笑って欲しい
もう時間は過ぎている
『さようなら』
僕の胸に落ちた君の吐息はそっと君に返そう
僕のいた証として
君と一緒に居たかった
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