2008年8月4日月曜日

ふるかぜ

ある日そこに風が吹いた
古い古い弱い風
懐かしい香りを伴った微かな風
はるか遠方よりの使者は
はるか彼方の香りを運ぶ

古い古い風はそこで留まりそこで霧散する
新しい風はそこよりうまれてそこから飛び立つ
風のうまれる場所は風の消える場所
風の消える場所は運んだ香りの届け先

古き風は新しき風へ道を譲れ
新しき風は古き風より空を知れ
風はそうして巡っていく
風はそうして流れて行く
止まることのないただの風
とどまることのない風の鼓動