空の空へ空に向かって落ちていく
雲を雲へ雲に向かって落ちていく
流れ星がまたひとつ
空の彼方へ吸い込まれる
丘の向こうから空に向かってずっと落ちていく
雲を突き抜けて落ちていく
空はまだない
今落ちた星が空を作っている
空の向こうでまた逢おう
落ちていく星の
その流星に乗って
夢を見た
なんことはない、いつもの夢だった
ただ一点を己の視点でじっと見続ける
そんな夢だった
よく見る夢だった
いつから見るようになったのかはまったく覚えていない
ずっと昔から見ていたような気がする
ほんの最近見るようになった気もする
いつもその夢は中途半端だった
いつもその夢は繰り返していた
そしていつも終わることがなかった
そんな夢が最近ほんの少しだけ先に進んでいた
気づいたのはほんの些細なことだった
ずっと見ている風景の中で小さな花が咲いていた
元々つぼみだったその花は咲いた後も気づかないほど小さかった
夢は元々灰色だった
なにも色がなかったのはなんにも気にしていなかったからなのかもしれない
なにも変わらないと思っていたその風景に花が生まれた
そんな些細なことが夢に色を与えていった
初めは花の周りが褐色になっただけだった
それから色づいた風景はどんどんと広がり
気づいたときには夢に赤色が青色が黄色が増えていった
そして気づくのに遅れてしまった
夢はその花が咲いたところからゆっくりと無くなっていた
気づかないうちにずっとそれは広がりすでに半分が無くなった
全ての色が無くなったときどうなってしまうのかはわからない
だけど恐らく死を告げる夢なんだろうと思っている
確たる根拠じゃない単なる予感
それでも思ってしまうのは自信
あの中心に咲く花
あれが咲ききったとき
最後の時が訪れるのだろう
開く、分厚い本の一ページをめくるみたいに
新しい世界の扉を開こう
出かけよう、僕たちの小さな夢は
どこまでもどこまでも続いていく
ずっと先の、その向こうまでも超えて
ずっとずっとどこまでも行こう
先に進むための一歩を踏む前に
そのページに手を掛けよう
開いたページは世界の扉
開いた先には風の世界
羽ばたく羽を支えてくれる
分厚い本のいちページ
扉は世界を広げてくれる
羽ばたく翼は羽を広げ
広げた翼で世界を巡る
巡った世界の続きはいちぺーじ
新しい世界の扉の向こう
違う世界の向こうに続く
終わりのない世界の物語
ずっと続く世界の旅路
ずっと続く彼方への
果てなき旅へのつきない切符
会いたいなんて思わない思えない
今日という日にはさよならもうない
なんてことを繰り返す僕の目には誰もいない
気付いたときはもう、こぼれ落ちていた
足元を見る気なんてなかった起きなかった
いつの間にか、大人になっていつの間にか、時が過ぎていた
大変大変、何が大変
焦って焦った、何をそんなにあわててるの
君がいない、となりにいない
君がいない、どこにもいない
今すぐにでも会いたいよ
道を別れた今こそそう思う
今更気付いた大切なこと
『君が好き』
そんな簡単なこと
今すぐにでも会いたいよ
君がいない今こそそう思う
今更気付いた大切なこと
『君に会いたいよ』
そんな単純なこと
逢いたいだけで会える関係じゃない
そんな日々はとっくに過ぎ去っていた
僕らはあの時からどれぐらいの時間を歩いているんだろう
大切なことは何一つ伝えていない
ずっと意固地に嘘を重ねていた
君を好きって感情もなくせると思っていた
気が付いた時にはもう遅かった
どうしようもないぐらい惹かれている私がいた
会いたいでもそれだけじゃ足りない
逢いたいでもそれだけじゃない
セツナイよ、苦しいよ
あなたがすぐにも欲しくて堪らない
遠くから少しでも、振り向いてよ
『君に好き』
そう言いたいんだけど
今すぐにでも言いたいよ
君に向かって今だから言いたい
今頃気づいた単純なこと
『君を好きだった』
忘れられなかったこと